FPSに必要な上り速度はどれくらい?

FPSに必要な上り速度はどれくらい?

FPSに必要な上り速度は、通常のオンライン対戦だけなら1〜5Mbps程度が目安です。上り速度が10Mbps以上あっても、遅延(Ping値)やジッター、パケットロスが大きいと撃ち合いで不利になることがあります。

そのため、FPSでは上り速度だけでなく、Ping値が低く、通信が安定していることを優先して確認しましょう。ゲーム配信やボイスチャットを同時に行う場合は、より余裕のある上り速度が必要です。

FPSの上り速度は1〜5Mbpsがひとつの目安

通常のFPSをプレイするだけなら、上り速度が1Mbps前後でも通信できる場合があります。ただし、ほかの端末で動画のアップロードやクラウド同期が動いていると、通信が混雑して不安定になることがあります。

使い方 上り速度の目安 判断のポイント
FPSをプレイするだけ 1〜5Mbps程度 速度よりもPing値やパケットロスを重視する
FPSとボイスチャット 数Mbps程度 通話アプリやほかの通信が同時に動く場合は余裕を見る
FPSをプレイしながら配信 5〜10Mbps以上を目安にする 配信画質や配信サービスによって必要量が変わる
複数人で配信・通話・アップロードを同時利用 10Mbps以上でも不足する場合がある 家庭内の同時利用分を合計して考える

上の数値は、すべてのゲームや配信設定に共通する基準ではありません。実際に必要な速度は、ゲーム、ボイスチャットの有無、配信画質、同時に接続する機器の数によって変わります。

FPSでは上り速度よりPing値と安定性が重要

FPSの対戦中に重要なのは、データを速く送ることだけではありません。自分の操作がゲームサーバーへ届き、サーバーからの情報が戻るまでの時間が短く、通信状態が安定していることが重要です。

Ping値

Ping値は、通信相手との間でデータを往復させるのにかかる時間です。数値が小さいほど、操作と画面上の反映のずれが小さくなります。

  • 低い:操作が反映されるまでの遅れが比較的小さい
  • 高い:撃ったはずなのに反映が遅れるなど、操作に違和感が出やすい

ただし、Ping値は接続先のゲームサーバーまでの距離や経路でも変わります。自宅の回線速度が十分でも、海外サーバーや混雑した経路ではPing値が高くなることがあります。

ジッター

ジッターは、Ping値の揺れ幅です。平均Ping値が低くても、数値が大きく上下すると通信が不安定になり、画面の動きが一時的に引っかかることがあります。

パケットロス

パケットロスは、送ったデータや受け取るデータの一部が途中で失われる状態です。パケットロスが発生すると、キャラクターが瞬間的に移動したり、入力が反映されなかったりする場合があります。

このような症状は、上り速度をさらに速くするだけでは解決しないことがあります。Wi-Fiの電波状態、回線の混雑、ルーター、接続先のサーバーなどを確認する必要があります。

上り速度が足りているか確認する方法

速度測定では、上り速度だけでなく、Ping値や測定時の通信状況も確認してください。1回だけの測定では時間帯による混雑が分からないため、FPSをプレイする時間帯に複数回測定するのが適しています。

  1. FPSをプレイする時間帯に、通信速度測定を行う。
  2. 上り速度だけでなく、Ping値、下り速度、測定時刻を記録する。
  3. 平日夜や休日など、混雑しやすい時間帯にも測定する。
  4. ゲーム内のネットワーク統計で、Ping値やパケットロスを確認する。
  5. 実際のプレイ中に、遅延や操作の引っかかりが発生するかを確認する。

速度測定で上り速度が目安を超えていても、ゲーム内で遅延が起きるなら、上り速度以外に原因がある可能性があります。逆に、速度がやや低くても通信が安定していれば、通常の対戦を問題なくできる場合があります。

上り速度が遅い・不安定なときの対策

まず、FPSをプレイしている端末以外で、大容量のアップロードやバックアップが動いていないか確認してください。写真や動画のクラウド同期、ファイル送信、ライブ配信などは、上り通信を大きく使うことがあります。

  • ゲーム機やパソコンで大容量ファイルのアップロードを止める
  • クラウドストレージの同期を一時停止する
  • 同時に配信やビデオ通話をしている端末を確認する
  • 可能ならゲーム機やパソコンをLANケーブルで接続する
  • Wi-Fiを使う場合は、ルーターとの距離や電波干渉を見直す
  • ルーターを再起動し、改善するか確認する

Wi-Fiは、電波の混雑や壁、距離によって通信が変動します。FPSで安定性を優先するなら、有線LAN接続を試すと、Wi-Fiが原因かどうかを切り分けやすくなります。

ゲーム配信をする場合は配信設定も確認する

FPSをプレイするだけでなく配信もする場合、ゲーム本体の通信に加えて、配信映像をインターネットへ送る上り通信が必要です。必要な上り速度は、配信サービス、解像度、フレームレート、ビットレートによって変わります。

たとえば、高画質・高フレームレートで配信するほど、必要な上り速度は大きくなります。回線の上り速度が配信設定に近すぎると、配信映像だけでなくゲームの通信も不安定になる可能性があるため、実測値に余裕を持たせてください。

配信中に映像が途切れる、画質が自動的に下がる、ゲームで遅延が出る場合は、配信ビットレートを下げるか、同時利用中の通信を減らすと改善することがあります。

上り速度だけで回線を選んでよい?

上り速度だけで選ぶのはおすすめできません。FPS目的なら、次の項目を同じ時間帯に確認して判断しましょう。

確認項目 見るポイント
上り速度 対戦、通話、配信を同時に行える余裕があるか
Ping値 ゲームサーバーへの遅延が大きくないか
ジッター Ping値が大きく変動していないか
パケットロス 通信データの欠落が発生していないか
混雑時の安定性 夜間や休日でもプレイできる状態か
接続方法 有線LANや安定したWi-Fiを使えるか

高速な回線プランでも、宅内のWi-Fi環境やルーターに問題があれば、FPSの遅延は発生します。回線契約を変更する前に、ゲーム機やパソコンの接続方法と、同時に通信している機器を確認することが大切です。

FPSの上り速度は、通常プレイなら1〜5Mbps程度がひとつの目安です。ただし、快適さを左右しやすいのは上り速度の大きさだけではなく、Ping値、ジッター、パケットロス、混雑時の安定性です。配信や大容量アップロードを同時に行う場合は、必要な通信量を加えて、より余裕のある上り速度を選びましょう。