ゲームでジッターが高くなる主な原因は、通信の遅延時間が安定せず、データの送受信にばらつきが出ていることです。特に、Wi-Fiの電波干渉、回線の混雑、通信経路の混雑、同じネットワークでの大容量通信がよくある原因です。
ジッターは「平均的なPing値が高いこと」とは異なります。Pingが低くても数値が大きく上下すればゲーム中にラグが起き、反対にPingが高くても安定していれば、操作感が一定になる場合があります。
ジッターとは通信遅延のばらつき
ジッターとは、ゲーム機やパソコンとゲームサーバーの間で、データが届くまでの時間がどれだけ変動しているかを示す値です。
たとえば、通信の遅延が毎回20ミリ秒前後なら比較的安定しています。しかし、20ミリ秒、80ミリ秒、30ミリ秒、150ミリ秒のように変動すると、ジッターが高い状態です。
ジッターが高いと、次のような症状が出ることがあります。
- キャラクターが一瞬止まったあと、急に移動する
- 入力してから操作が反映されるまでの時間が変わる
- 対戦中に位置が巻き戻る
- 音声チャットが途切れたり、遅れて聞こえたりする
- ゲーム内のPing表示が大きく上下する
ゲームでジッターが高くなる主な原因
Wi-Fiの電波が不安定
無線接続では、ルーターとゲーム機・パソコンの距離、壁や家具、ほかの無線機器の影響によって通信が変動することがあります。電子レンジやBluetooth機器、近隣のWi-Fiなどが電波干渉の原因になる場合もあります。
ルーターから離れた部屋でプレイしている場合や、接続先が2.4GHz帯で混雑している場合は、ジッターが高くなりやすい傾向があります。ただし、5GHz帯も壁や距離の影響を受けるため、切り替えれば必ず改善するとは限りません。
家庭内で動画視聴や大容量通信をしている
同じ回線で動画の再生、ゲームのダウンロード、クラウドへのバックアップ、ライブ配信などを行うと、ゲームの通信に使える余裕が減ります。
特に、回線が混雑したときに通信データがルーター内で待たされる「バッファブロート」が起きると、平均Pingだけでなくジッターも大きくなることがあります。
インターネット回線やプロバイダーが混雑している
利用者が増える時間帯には、インターネット回線やプロバイダー側の設備が混雑することがあります。夜間だけジッターが高い場合は、自宅のWi-Fiだけでなく、回線やプロバイダーの混雑も原因の候補です。
同じ時間帯に複数のゲームや通信サービスで不安定になるなら、特定のゲーム機だけの問題ではない可能性があります。
ゲームサーバーや通信経路に問題がある
自宅の通信が安定していても、ゲームサーバーの混雑や障害、サーバーまでの通信経路の混雑によってジッターが高くなることがあります。
特定のゲームだけで発生し、ほかのオンラインゲームや通信サービスは正常なら、ゲーム側のサーバーや、そのサーバーまでの経路が原因として考えられます。利用者側で完全に解決できないケースもあります。
ルーターや通信機器が不安定
ルーターが長時間稼働している、ファームウェアが古い、接続台数が多いなどの条件でも、通信が不安定になることがあります。ルーターの負荷が高いと、データ処理に時間がかかり、遅延が変動する場合があります。
LANケーブルの破損や接触不良、電源アダプターの不具合も、通信の不安定さにつながることがあります。
パケットロスが発生している
パケットロスとは、送信したデータの一部が相手に届かない状態です。失われたデータを再送する処理が発生すると、遅延が急に大きくなったり、ゲーム内でキャラクターが瞬間移動したりすることがあります。
ジッターの数値だけでなく、パケットロスの有無も確認してください。ジッターが高いと思っていても、実際にはパケットロスや一時的な切断が主な原因の場合があります。
ジッターと間違えやすいゲームの遅延
| 症状・数値 | 主な意味 | 考えられる原因 |
|---|---|---|
| Pingが高い | 通信相手への往復に時間がかかる | サーバーとの距離、通信経路、回線の混雑 |
| ジッターが高い | 遅延時間が大きく変動している | Wi-Fi干渉、混雑、パケットの待ち時間 |
| パケットロスがある | データの一部が届いていない | 電波不良、回線障害、ケーブルや機器の問題 |
| フレームレートが低い | ゲーム機やパソコンの映像処理が遅い | 性能不足、発熱、設定、グラフィック処理の負荷 |
画面がカクついていても、原因が通信とは限りません。Pingやジッターが安定しているのに映像だけが止まる場合は、ゲーム機やパソコンの処理性能、フレームレート、発熱を確認します。
原因を切り分ける確認手順
まずは、ゲーム内の通信表示や通信テストで、Pingの変動とパケットロスを確認します。数値は測定先やゲームによって異なるため、1回の測定だけで判断せず、問題が起きる時間帯にも確認してください。
- ほかの端末の通信を止める。ゲームのダウンロード、動画再生、クラウド同期、ライブ配信などを一時停止します。
- ゲーム機やパソコンをルーターに近づける。Wi-Fiで接続している場合は、距離や壁の影響が少ない場所で再度プレイします。
- 可能なら有線LANで接続する。有線接続でジッターが改善するなら、Wi-Fiの電波環境や無線設定が原因である可能性が高まります。
- ルーターとゲーム機を再起動する。電源を入れ直したあと、同じゲームでPingやジッターの変動を確認します。
- 別のゲームや時間帯で比較する。特定のゲームだけか、夜間だけか、すべての通信で起きるかを確認します。
- パケットロスを確認する。ジッターだけでなく、データの欠落や一時的な切断が発生していないかを調べます。
ジッターを改善する方法
改善策は原因によって異なりますが、最初はゲームの通信を安定させる対策から試します。
- 可能な場合はWi-Fiから有線LANへ変更する
- ルーターとゲーム機の距離を短くする
- ルーターの周囲に金属製品やほかの電波機器を置かない
- 2.4GHzと5GHzを切り替えて、安定する帯域を使う
- ゲーム中の動画再生や大容量ダウンロードを止める
- ルーター、ゲーム機、パソコンを再起動する
- LANケーブルや接続ポートを交換して確認する
- ゲームのサーバー障害やメンテナンス情報を確認する
夜間だけ改善しない、複数の端末やサービスで同時に不安定になるといった場合は、回線やプロバイダー側の混雑も疑います。時間帯、利用したゲーム、Ping・ジッター・パケットロスの値を記録して問い合わせると、状況を伝えやすくなります。
原因が自宅にあるか判断する目安
| 発生状況 | 考えやすい原因 |
|---|---|
| Wi-Fi接続時だけ高い | 電波干渉、距離、壁、無線機器の混雑 |
| 有線でも高い | 回線、ルーター、LANケーブル、通信経路 |
| 家族が動画やダウンロードをすると高い | 家庭内の通信混雑、バッファブロート |
| 夜間だけ高い | 回線やプロバイダーの時間帯混雑 |
| 特定のゲームだけ高い | ゲームサーバーやサーバーまでの経路 |
| 通信表示は正常で画面だけカクつく | フレームレート、性能、発熱などの端末側の問題 |
ゲームでジッターが高い原因は、主に通信遅延のばらつきです。まず他の通信を止めて有線LANで比較し、それでも改善しなければ、発生時間帯やゲームごとの差を確認して、回線・ルーター・ゲームサーバーのどこに問題があるかを切り分けてください。







