Switchの有線LAN接続で遅延を抑える対策は?

Switchの有線LAN接続で遅延を抑える対策は?

Switchの有線LAN接続で遅延を抑えるには、対応するドックやLANアダプターを使い、ルーターまでの接続を有線にしたうえで、回線の混雑やゲームサーバーとの距離も確認します。ただし、有線LANにしても、ゲームサーバー側の混雑や相手との通信状態による遅延までなくせるわけではありません。

Switchの有線LAN接続で最初に確認すること

Switch本体を有線LANにする方法は、使用しているモデルとドックによって異なります。

使用機器 接続方法 確認すること
Switch(通常モデル) LAN端子付きドック、またはUSB接続のLANアダプターを使う ドックやアダプターがSwitchに対応しているか
Switch(有機ELモデル) LAN端子付きの付属ドックに接続する ドックのLAN端子とルーターをLANケーブルでつなぐ
Switch Lite 通常のドックに接続して有線化する方法は使えない 使用する周辺機器の対応状況を個別に確認する

LAN端子付きドックを使う場合は、ドックのLAN端子とルーターのLAN端子をLANケーブルで接続します。通常モデルのSwitchでLAN端子のないドックを使う場合は、Switch対応のUSB-LANアダプターが必要です。

接続後は、Switchの「設定」から「インターネット」へ進み、接続テストを実行します。「有線で接続しました」などの表示が出ることを確認してください。

遅延を抑えるための有線LAN接続手順

次の順番で接続と確認を行うと、無線接続が残っている状態や、ケーブルの差し間違いを切り分けやすくなります。

  1. Switchをドックに差し込みます。通常モデルでは、必要に応じてSwitch対応のUSB-LANアダプターをドックに接続します。
  2. LANケーブルの一方をドックまたはLANアダプターに、もう一方をルーターのLAN端子に差し込みます。
  3. ルーター、ドック、Switchの電源を入れ直します。
  4. Switchの「設定」から「インターネット」を開き、「接続テスト」を実行します。
  5. 「NATタイプ」と「通信速度」を確認し、オンライン対戦で遅延が発生する時間帯と比べます。

接続テストが有線接続にならない場合は、LANケーブルの両端、ルーター側の差し込み口、LANアダプターの対応状況を確認します。別のLANケーブルやルーターのLAN端子に替えると、ケーブルや端子の不具合を切り分けられます。

Switchの遅延を抑える具体的な対策

1. ルーターまでの経路をすべて有線にする

Switchだけを有線にしても、ルーターが無線中継機や別の無線機器を経由してインターネットへ接続している場合、その区間で遅延が発生することがあります。可能なら、Switchからルーターまでを1本のLANケーブルで接続してください。

LANケーブルは、断線や接触不良がなければ一般的な家庭用ケーブルで利用できます。ケーブルの規格を新しくするだけで、ゲームサーバーまでの距離や混雑が変わるわけではないため、遅延が必ず改善するとは限りません。

2. 大容量通信を同時に行わない

動画の視聴、ゲームやソフトのダウンロード、クラウドへのバックアップなどを同じ回線で行うと、回線が混雑して遅延が増えることがあります。オンライン対戦中は、同じルーターに接続している機器の大容量通信を一時停止してください。

特に、ダウンロード速度が高くても、回線が混雑したときに応答が遅くなる場合があります。通信速度の数値だけでなく、混雑する時間帯に遅延が増えるかを確認することが大切です。

3. ルーターを再起動し、ファームウェアを確認する

一時的な通信不良が疑われる場合は、Switchだけでなくルーターも再起動します。ルーターの管理画面に更新通知がある場合は、説明書やメーカーの案内に従って更新してください。

ただし、ルーターの設定変更は、変更前の設定を控えてから行います。設定を初期化すると、インターネット接続やWi-Fi設定をやり直す必要が生じることがあります。

4. ルーターの近くに電波や熱の原因を置かない

Switchを有線接続している場合でも、家庭内のほかの機器が無線通信を使っていると、ルーターの処理や回線が混雑することがあります。ルーターを密閉した場所や高温になる場所に置かず、周囲に十分な空間を確保してください。

Switch自体の有線接続ではWi-Fi電波の干渉を受けにくくなりますが、インターネット回線の混雑やルーターの処理能力まで改善する対策ではありません。

5. NATタイプを確認する

接続テストで確認できるNATタイプは、ほかの機器やゲームとの通信のしやすさに関係します。NATタイプが原因で、相手とのマッチング、部屋への参加、ボイスチャットなどに問題が出ることがあります。

ただし、NATタイプを変更すれば必ず遅延が下がるわけではありません。遅延だけが問題で、マッチングや接続に問題がない場合は、NAT設定をむやみに変更しないほうが安全です。

ルーターでポート開放やDMZを設定する場合は、使用中のルーターとゲームの公式案内を確認してください。設定を誤ると、通信できなくなったり、ネットワークの安全性に影響したりする可能性があります。

有線LANにしても遅延が改善しない場合の見分け方

有線LANで安定して接続できているのに遅延が続く場合、原因はWi-Fiではない可能性があります。次のように症状を分けると、確認する場所を絞れます。

症状 考えられる原因 確認すること
特定の時間帯だけ遅い 家庭内や地域の回線混雑 時間帯を変えて接続テストやプレイを行う
特定のゲームだけ遅い ゲームサーバーやゲーム側の通信状況 ほかのオンラインゲームやサービスでも同じ症状か確認する
対戦相手が変わると症状が変わる 相手側の回線や通信経路 相手や部屋が変わっても同じ症状か確認する
接続テスト自体が失敗する LANケーブル、アダプター、ルーター、回線の問題 機器の差し替えと再起動を行う
通信が切断される ケーブルの接触不良や回線の不安定さ ケーブル、端子、ルーターのログや状態を確認する

ゲーム内のキャラクターが瞬間移動する、操作がまとめて反映されるといった現象は、単純な通信速度の不足ではなく、通信の遅れや一時的な切断によって起きることがあります。速度の数値だけで判断せず、発生する時間帯やゲームを記録してください。

DNS変更やMTU変更は遅延対策になるのか

DNSは、ドメイン名を通信先のIPアドレスに変換する仕組みです。DNSを変更すると名前解決が速くなる場合はありますが、ゲーム中の通信経路やサーバーまでの距離が変わるとは限らないため、オンライン対戦の遅延が必ず下がる対策ではありません。

MTUは、1回の通信で送れるデータの大きさに関する設定です。数値を根拠なく変更すると、通信が不安定になることがあります。接続不良など明確な理由がない限り、まずは有線接続、回線の混雑、ルーター、ゲーム側の状況を確認してください。

有線LANでも解決しないときに確認する順番

次の順番で確認すると、機器の問題と回線・ゲーム側の問題を分けやすくなります。

  1. Switchの接続テストで、有線接続になっているか確認する。
  2. LANケーブルを差し直し、可能なら別のケーブルとルーターのLAN端子で試す。
  3. Switch、ドック、ルーターを再起動する。
  4. オンライン対戦中のダウンロードや動画視聴を停止する。
  5. 時間帯を変えて、同じゲームで遅延が発生するか確認する。
  6. ほかのゲームやインターネットサービスでも同じ症状が出るか確認する。
  7. 有線接続でも複数のサービスで遅延や切断が続く場合は、回線事業者やプロバイダーの障害情報を確認する。

有線LAN接続でWi-Fi干渉を減らすことはできますが、ゲームサーバーの混雑、相手側の通信環境、インターネット回線全体の混雑までは解決できません。まずは有線接続になっていることを確認し、そのうえで発生する時間帯とゲームを記録すると、次の対策を判断しやすくなります。