ゲームのジッターの原因と改善方法は?

ゲームのジッターの原因と改善方法は?

ゲームのジッターとは、通信の遅延(レイテンシー)が一定せず、データの到着間隔がばらつく現象です。原因は、Wi-Fiの電波干渉、回線やネットワーク機器の混雑、バックグラウンド通信、ゲームサーバーとの距離などが考えられます。

改善するには、まず有線接続への変更、他の通信の停止、ルーターの再起動を試してください。ただし、画面が一瞬止まる「カクつき」が原因なら、通信ではなくゲーム機やパソコンの処理性能、フレームレートが関係している可能性があります。

ゲームのジッターとは?

ゲームにおけるジッターは、通信データが届くまでの時間が毎回変化する状態です。たとえば、あるデータは20ミリ秒で届くのに、次のデータは100ミリ秒かかると、キャラクターの動きが飛んだり、入力が遅れて反映されたりします。

似た症状でも、原因によって呼び方や対処方法が異なります。

症状・数値 主な意味 考えられる原因
ジッターが大きい 通信遅延のばらつき Wi-Fi干渉、回線混雑、経路の不安定さ
Pingが高い 通信に時間がかかっている サーバーとの距離、回線混雑、通信経路
パケットロスがある データの一部が届いていない 電波状態、回線障害、機器や経路の問題
FPSが低い・不安定 映像の処理が間に合っていない GPUやCPUの負荷、設定、発熱

したがって、画面がカクつくからといって、必ずしもジッターが原因とは限りません。ゲーム内の通信情報や、Ping・パケットロス・FPSの表示を確認すると切り分けやすくなります。

ゲームでジッターが起きる主な原因

Wi-Fiの電波が不安定

無線LANは、ルーターとゲーム機・パソコンの距離、壁や家具、電子機器などの影響を受けます。近隣の無線LANと電波が重なったり、接続機器が多かったりすると、通信の到着時間がばらつくことがあります。

ルーターから離れた部屋でプレイしている場合や、時間帯によって症状が変わる場合は、Wi-Fiが原因の候補になります。

家庭内の通信が混雑している

動画の視聴、ファイルのダウンロード、クラウドへのバックアップ、OSやゲームの更新などが同時に行われると、回線やルーターに負荷がかかります。その結果、ゲームの通信が遅れたり、ジッターが大きくなったりすることがあります。

家族が同じ回線で高画質動画を見ているときだけ発生するなら、家庭内の通信混雑が考えられます。

インターネット回線や通信経路の混雑

自宅の機器に問題がなくても、利用している回線やゲームサーバーまでの通信経路が混雑すると、Pingやジッターが悪化することがあります。特定の時間帯だけ発生する場合は、回線全体の混雑も候補です。

この場合、自宅の設定変更だけでは改善しないことがあります。

ゲームサーバーとの距離やサーバー側の問題

遠い地域のサーバーに接続すると、通信に時間がかかりやすくなります。また、ゲーム側のサーバーが混雑している場合は、自宅の回線が正常でも遅延や切断が発生することがあります。

同じゲームをプレイしている人にも同時に症状が出ているなら、サーバー側の障害や混雑を確認する必要があります。

ルーターや端末の一時的な不調

ルーターが長時間動作している、端末のネットワーク処理に一時的な問題がある、ゲームやOSの更新が裏で動いているといった理由でも、通信が不安定になることがあります。

通信ではなく、FPSや端末性能の問題

操作はすぐ反映されるものの、映像だけが一瞬止まる場合は、ジッターではなくFPSの低下やフレームタイムの乱れが原因かもしれません。高画質設定、端末の発熱、メモリ不足、バックグラウンド処理などを確認します。

ゲームのジッターを改善する方法

1. 可能なら有線LANに接続する

ゲーム機やパソコンをルーターへLANケーブルで接続すると、Wi-Fiの電波干渉や距離による影響を減らせます。特に対戦ゲームでジッターが問題になる場合は、最初に試したい方法です。

有線接続で改善するなら、回線そのものよりもWi-Fi環境に原因がある可能性が高いと判断できます。

2. Wi-Fiを使う場合はルーターとの距離を短くする

無線接続を続ける場合は、ゲーム機やパソコンをルーターに近づけ、間にある壁や大型家具を減らします。ルーターを床や収納の中に置いている場合は、電波を遮りにくい開けた場所へ移動します。

2.4GHz帯と5GHz帯の両方を使えるルーターでは、端末や部屋の環境に合わせて接続先を比較してください。5GHz帯は一般に高速ですが、壁や距離の影響を受けやすいため、5GHzに変えれば必ず改善するとは限りません。

3. ゲーム以外の通信を止める

ゲームを始める前に、次の通信を一時停止します。

  • ゲームやOSのダウンロード・更新
  • 動画や音楽のストリーミング
  • クラウドへの写真・動画のバックアップ
  • 大容量ファイルのアップロードやダウンロード
  • 同じネットワークに接続した別の端末の大容量通信

停止後にジッターが小さくなるなら、通信帯域の使い過ぎが原因の候補です。必要に応じて、更新やバックアップをゲームをしない時間帯に設定します。

4. ルーターと端末を再起動する

一時的な不調を確認するため、ゲームを終了してからゲーム機・パソコンとルーターを再起動します。ルーターは電源を切った直後に入れ直すのではなく、機器の案内に従い、少し待ってから電源を入れてください。

再起動で一時的に改善するだけなら、根本原因が解消されたとは限りません。時間帯や他の通信の有無によって再発するかも確認します。

5. ゲーム内のサーバー地域を確認する

ゲームに接続地域やサーバーを選ぶ機能がある場合は、自分の地域に近いサーバーを選びます。自動選択が遠いサーバーを選んでいる場合、手動で地域を指定すると改善することがあります。

ただし、選択できるサーバーや地域はゲームによって異なります。サーバーを変更しても、ゲーム側の混雑や障害が原因なら改善しない場合があります。

6. ルーターの設定を見直す

ルーターに通信の優先制御機能がある場合は、ゲーム機やパソコンの通信を優先できることがあります。この機能の名称や設定方法は機種によって異なるため、説明書やメーカーの案内を確認してください。

ただし、設定を変更すれば必ずジッターが下がるわけではありません。変更前の設定を記録し、改善しなければ元に戻せるようにしておきます。

7. ゲーム機やパソコンの負荷を下げる

通信ではなく画面のカクつきが疑われる場合は、次の方法を試します。

  • ゲーム内の画質や影、描画距離を下げる
  • 不要なアプリやブラウザーを終了する
  • ゲーム機やパソコンの通気口をふさがない
  • 端末やゲームを必要な範囲で更新する
  • FPSやフレームタイムの表示を確認する

FPSの低下と同時にカクつくなら、通信対策よりも画質設定や端末の負荷対策が優先です。

ジッターの原因を切り分ける確認手順

症状が出たときは、設定を一度にたくさん変えず、次の順番で確認すると原因を特定しやすくなります。

  1. ゲーム内でPing、ジッター、パケットロス、FPSなどの表示を有効にする。
  2. ジッターやパケットロスが増えているのか、FPSだけが下がっているのかを確認する。
  3. 同じ端末を有線LANで接続し、症状が変わるか比較する。
  4. 動画再生やダウンロードなど、他の通信を止めて再度プレイする。
  5. ルーターと端末を再起動し、同じ時間帯に症状が再発するか確認する。
  6. 別のゲームや別のサーバーでも同じ症状が出るか比較する。

有線LANでは改善し、Wi-Fiでだけ発生するなら、電波環境や無線設定が主な候補です。有線でも複数のゲームで発生するなら、回線、ルーター、通信経路などを調べる必要があります。

改善しないときに確認すること

有線接続、他の通信の停止、再起動を試しても改善しない場合は、ゲーム側の障害情報、回線事業者の障害情報、ルーターの状態を確認します。特定のゲームだけで起きるなら、ゲームサーバーやゲーム側の通信処理に原因がある可能性もあります。

サポートへ問い合わせる場合は、発生した日時、プレイしたゲームとサーバー地域、接続方法、有線かWi-Fiか、Ping・ジッター・パケットロスの数値、発生頻度を伝えると状況を説明しやすくなります。

なお、回線速度が十分に高くても、ジッターやパケットロスが発生することはあります。速度測定の数値だけで判断せず、ゲーム中の遅延のばらつきと、接続方法を一緒に確認してください。

ゲームのジッターを改善するための結論

ゲームのジッターは、通信遅延のばらつきです。まずは有線LANへの変更、他の通信の停止、ルーターと端末の再起動を行い、ゲーム内のジッター・Ping・パケットロス・FPSを確認してください。

有線でも通信数値が不安定なら、回線やサーバー側の問題を調べます。一方、FPSだけが低下しているなら、画質設定や端末の負荷を見直すのが適切です。