10G光のONUとルーターの違いは?

10G光のONUとルーターの違いは?

10G光のONUは光信号を電気信号に変換する機器、ルーターは複数の機器をインターネットへ接続する機器です。役割が違うため、ONUだけでは家庭内の複数端末をWi-Fiや有線で接続できない場合があり、別途ルーターが必要になります。

10G光のONUとルーターの違い

ONUとルーターは、インターネット接続の中で担当する処理が異なります。

項目 ONU ルーター
主な役割 光信号と電気信号を変換する 複数の端末をインターネットへ接続する
接続する回線 光ファイバー ONUやホームゲートウェイ
主な接続先 ルーター、パソコンなど パソコン、スマートフォン、ゲーム機など
Wi-Fi機能 通常は搭載されていない Wi-Fiルーターなら搭載されている
10G対応で確認する点 LANポートが10Gbpsに対応しているか WANポートとLANポートが10Gbpsに対応しているか

ONUは光回線を家庭で使える信号に変換する

ONUは、光ファイバーから届く光信号を、LANケーブルで扱える電気信号に変換します。ONUは「光回線の終端装置」とも呼ばれ、回線側と家庭内ネットワークの間に置かれます。

ONUの役割は基本的に信号の変換です。そのため、ONUにLANポートがあっても、それだけでWi-Fiを飛ばしたり、家庭内の端末を自動的に管理したりできるとは限りません。

10G光では、ONUと接続するLANポートも10Gbps対応であることが重要です。ONUのLANポートが1Gbps対応の場合、契約回線が10Gでも、その接続部分の通信速度は1Gbpsが上限になります。

ルーターは端末の接続先を振り分ける

ルーターは、ONUから受け取ったインターネット接続を、パソコンやスマートフォンなど複数の端末へ振り分けます。一般的な家庭用ルーターには、次のような機能があります。

  • 複数の端末を同時にインターネットへ接続する
  • 端末にIPアドレスを割り当てる
  • 有線LANやWi-Fiで端末を接続する
  • 外部から家庭内ネットワークへ直接アクセスされにくくする

10G光で速度を活かすには、ルーターのインターネット側のポート、つまりWANポートが10Gbpsに対応している必要があります。さらに、パソコンなどを有線接続する場合は、接続先のLANポートも10Gbps対応でなければなりません。

10G光ではONUとルーターを別々に使うのか

別々の機器を使う場合と、ONU・ルーターなどの機能が一体になった機器を使う場合があります。回線事業者からレンタルされる機器の種類によって構成が変わります。

ONUとルーターを別々に接続する場合

機器が分かれている場合は、通常、次の順番で接続します。

  1. 光コンセントとONUを光ファイバーで接続する。
  2. ONUの10G対応LANポートと、ルーターの10G対応WANポートをLANケーブルで接続する。
  3. ルーターのLANポートまたはWi-Fiに、パソコンやスマートフォンを接続する。

この構成では、ONUが光信号を変換し、ルーターが家庭内の端末を管理します。ONUとルーターの間に1Gbps対応の機器やポートを挟むと、10Gの速度はその区間で制限されます。

ホームゲートウェイなど一体型の機器を使う場合

機器によっては、ONU、ルーター、Wi-Fiなどの機能が一つにまとめられています。この場合、外見上は機器が一台でも、内部では複数の役割を処理しています。

一体型の機器に手持ちのルーターを追加する場合は、ルーター機能の重複に注意が必要です。追加したルーターをアクセスポイントモードにするのか、回線事業者の機器を別の動作モードにするのかは、契約先の案内と各機器の説明書で確認してください。

10G光で速度を確認するためのポイント

10G光を契約していても、すべての機器が10Gbps対応でなければ、実際の通信速度はその機器や接続方法の上限に制限されます。

  • ONUのLANポートが10Gbps対応か
  • ルーターのWANポートが10Gbps対応か
  • ルーターのLANポートが10Gbps対応か
  • パソコンのLANポートやLANアダプターが10Gbps対応か
  • Wi-Fi接続の場合、端末と無線規格が十分な速度に対応しているか
  • ONUとルーター、ルーターと端末をつなぐLANケーブルが適切か

10Gbps対応ポートは、製品仕様で「10GbE」「10GBASE-T」「10Gbps対応」などと表示されます。「ギガ対応」だけでは1Gbpsを指す場合があるため、10G光用として選ぶときは、ポートごとの仕様を確認してください。

LANケーブルは、10Gbps通信に対応する規格としてCat6Aがよく使われます。Cat6などでも条件によって通信できる場合がありますが、ケーブルの長さや配線環境によって結果が変わるため、10G接続を安定させたい場合は機器メーカーの推奨規格を確認すると安心です。

ONUだけで使えるケースはある?

ONUだけで使えるかどうかは、ONUにルーター機能があるか、また回線側でどのような接続設定が必要かによって決まります。単体のONUは、光信号の変換だけを行うタイプが一般的です。

ONUにパソコンを直接つないで通信できる場合でも、複数端末の接続、Wi-Fi、家庭内ネットワークの管理には、ルーターが必要になることがあります。ONUの外観だけで判断せず、機器名や取扱説明書で「ルーター機能」「Wi-Fi機能」「ホームゲートウェイ機能」の有無を確認してください。

10G光のONUとルーターを選ぶときの結論

10G光では、まずONUのLANポートとルーターのWANポートが10Gbps対応かを確認します。有線で10G通信をしたい場合は、ルーターのLANポート、パソコン側のLANポート、LANケーブルも確認が必要です。

ONUは光信号の変換、ルーターは端末の接続管理を担当します。回線事業者から一体型の機器が提供される場合もあるため、機器を買い足す前に、現在の機器の型番と各ポートの速度、追加ルーターの動作モードを確認してください。