ゲームの回線障害は、ゲームのサーバー側、回線事業者・インターネット側、自宅のネットワーク、ゲーム機やPCのどこに原因があるかを順番に分けて確認します。まず同じゲームを使う人の障害情報と公式の稼働状況を確認し、その後に他のゲームやWebサイトでも通信できないかを調べると、原因を絞り込みやすくなります。
ゲームの回線障害を切り分ける基本の順番
次の順番で確認すると、サーバー側の障害と自宅側の問題を区別しやすくなります。
- ゲーム公式サイトや公式SNSで障害・メンテナンス情報を確認する
- 同じゲームだけで起きているか、他のゲームやWebサイトでも起きているか確認する
- ゲーム機・PCとルーターを再起動する
- Wi-Fi接続なら、有線接続または別の周波数帯で試す
- 通信速度、遅延、切断の状態を確認する
- NATタイプや必要な通信設定を確認する
- 改善しなければ、通信会社やゲーム運営会社へ問い合わせる
途中で症状が解消した場合は、直前に行った操作や変更内容を記録しておくと、再発時の原因特定に役立ちます。
最初にゲームのサーバー障害か確認する
ゲーム公式の障害情報やメンテナンス情報に掲載されている場合は、利用者側で設定を変更しても改善しない可能性が高いです。公式サイト、ゲーム内のお知らせ、公式SNSなどで、対象ゲーム・対象機種・対象地域が一致するか確認してください。
公式発表がなくても、同じ時間帯に同じゲームで接続できない人が多い場合は、サーバー側やゲームサービス全体の障害が考えられます。ただし、投稿の一部だけでは障害の発生や復旧を確定できないため、復旧を待ちながら自分の環境も確認します。
サーバー側の障害が疑われる状態
- 特定のゲームだけ接続できない
- ゲーム内のログインやマッチングだけ失敗する
- 公式が障害やメンテナンスを発表している
- 同じゲームを利用する人にも同時に症状が出ている
この場合は、再インストールやルーター設定の変更を急いで行わず、公式の復旧情報を確認します。障害情報が見つからないことは、障害が存在しないことを意味しません。
他のゲームやWebサイトで通信できるか確認する
他のサービスの状態を調べると、問題がゲームだけなのか、自宅のインターネット全体なのかを判断できます。ゲーム機やPCで、別のオンラインゲーム、Webサイト、動画サービスなどを試してください。
| 確認結果 | 考えられる範囲 | 次に行うこと |
|---|---|---|
| 特定のゲームだけ接続できない | ゲームサーバー、ゲームのアカウント、ゲーム側の設定 | 公式の障害情報、アカウント状態、ゲーム内のエラー内容を確認する |
| 複数のゲームで接続できない | ルーター、回線、NAT、通信事業者側 | ルーターの状態、他の端末、通信障害情報を確認する |
| Webサイトや動画も利用できない | 自宅のネットワークや回線全体 | ONU・モデム・ルーター、回線事業者の障害を確認する |
| ゲーム以外は正常に使える | ゲーム固有の障害、設定、アカウント | ゲームのエラーコードや公式案内を確認する |
同じ回線でも、ゲーム機・PCだけで障害が起きる場合があります。スマートフォンなど別の端末でもインターネットを使えるか確認すると、自宅回線全体の問題かどうかをさらに分けられます。
ゲーム機やPCとルーターを再起動する
一時的な通信状態の不具合なら、ゲーム機やPC、ルーターの再起動で改善することがあります。再起動は、電源を入れ直すだけでなく、機器が完全に停止してから起動することが重要です。
- ゲームを終了し、ゲーム機またはPCの電源を切る
- ルーターと、別にONU・モデムがある場合はそれらの電源を切る
- しばらく待ち、ONU・モデム、ルーターの順に電源を入れる
- ランプの状態が通常に戻ったことを確認する
- ゲーム機またはPCを起動し、オンライン接続を試す
電源ボタンで停止できない機器を、いきなり電源ケーブルを抜いて止めるのは避けてください。機器の説明書に従って再起動します。
Wi-Fiが原因か有線接続で切り分ける
Wi-Fiで遊んでいる場合は、一時的な電波干渉、距離、壁や家具、同時接続している機器の通信量などが原因になることがあります。可能であれば、ゲーム機やPCをLANケーブルでルーターに接続して同じ操作を試します。
| 有線接続の結果 | 考えられる原因 |
|---|---|
| 有線では安定する | Wi-Fiの電波、干渉、設置場所、無線設定など |
| 有線でも切断する | ゲーム側、ルーター、回線、NATなど |
有線接続が難しい場合は、ルーターに複数のWi-Fi周波数帯があるなら、現在とは別の周波数帯で試します。ルーターの近くで接続する、ほかの端末の大容量通信を一時停止する、といった確認も有効です。
「速度」だけでなく遅延と切断を確認する
オンラインゲームでは、通信速度が高くても遅延が大きかったり、短時間の切断が繰り返されたりすると、操作の遅れやマッチからの退出が起きます。通信速度の測定結果だけで、ゲームの通信品質がすべて分かるわけではありません。
- 通信速度:データを送受信する速さ
- 遅延:操作やデータが相手に届くまでの時間
- パケットロス:送ったデータの一部が届かない状態
- 切断:ゲームサーバーとの接続が途切れる状態
確認時は、同じ時間帯に複数回測定し、ゲーム中だけ問題が起きるのか、通常のインターネット利用でも起きるのかを比べます。測定サイトの数値は測定先や時間帯で変わるため、1回の結果だけで回線の故障と断定しないでください。
NATタイプや接続設定を確認する
ゲーム機やゲーム内にNATタイプの表示がある場合は、その状態を確認します。NATは、自宅の機器とインターネット上のゲームサービスとの接続を仲介する仕組みです。NATの状態によっては、マッチング、ボイスチャット、他のプレイヤーとの接続に制限が出ることがあります。
NATに関するエラーが表示されている場合は、まずルーターを再起動し、ゲーム機やPCのネットワーク診断を実行します。改善しないときは、二重ルーター、ルーターの設定、通信事業者側の制限などが関係する可能性があります。
ポート開放やルーター設定の変更は、機器やゲームごとに必要な条件が異なります。必要なポート番号や設定方法を確認できないまま変更せず、ゲーム運営会社やルーターの公式案内を参照してください。
症状別に原因を絞り込む
ゲームにログインできない
公式の障害・メンテナンス情報、アカウントの利用状態、入力しているアカウント情報、ゲーム機やPCの日時設定を確認します。特定のアカウントだけで起きるなら、回線全体よりもアカウントやゲーム側の問題が考えられます。
マッチングできない
ログイン後のマッチングだけ失敗する場合は、ゲームサーバーの一部障害、NAT、地域やモードごとのマッチング状況などを確認します。別のゲームモードや地域を選べる場合でも、設定を変更する前に、変更内容と元の設定を記録してください。
プレイ中にラグや操作遅延が出る
Wi-Fiの電波状態、ほかの端末による大容量通信、時間帯による混雑、ゲームサーバーまでの経路を確認します。有線接続で改善するなら、ゲーム機やPCよりも無線環境を優先して見直します。
ゲームから頻繁に切断される
ゲーム以外のサービスも同時に切断されるなら、ルーターや回線の状態を確認します。ゲームだけが切断される場合は、ゲームサーバー、ゲームの更新状態、NAT、アカウントなどを確認します。
問い合わせるときに伝える情報
再起動や接続方法の変更で改善しない場合は、原因を確認できる窓口へ相談します。問い合わせ時には、次の情報をまとめておくと調査が進みやすくなります。
- ゲーム名、利用しているゲーム機またはPC
- 発生した日時と、発生する頻度
- 表示されたエラーコードやメッセージ
- ログイン、マッチング、プレイ中など、発生する場面
- 他のゲームやWebサイトが利用できるか
- Wi-Fiか有線か
- 再起動や別の接続方法で改善したか
- NATタイプやネットワーク診断の結果
ゲームだけに問題がある場合はゲーム運営会社へ、複数のサービスや端末に問題がある場合は回線事業者や通信機器のサポートへ相談するのが基本です。問い合わせ先を分けることで、症状に合わない設定変更を繰り返さずに済みます。
ゲームの回線障害を切り分けるポイント
最初に確認するのは、公式の障害情報と、他のゲーム・Webサイトの通信状態です。特定のゲームだけ使えないならゲーム側、複数のサービスで使えないなら自宅のネットワークや回線側を中心に調べます。
その後、ルーターの再起動、Wi-Fiと有線の比較、遅延や切断の確認、NATの確認へ進みます。症状・発生時刻・試した対処を記録しておけば、ゲーム運営会社や通信事業者にも状況を正確に伝えられます。







