ゲームの回線でDNSを変更しても、通常はゲーム中のPing値や通信速度が大きく改善するわけではありません。DNSは、ゲームサーバーの名前をIPアドレスに変換する仕組みです。変更によって効果が出やすいのは、ゲームの起動時やサーバー検索時、ログイン時など、接続先を調べる場面です。
DNSを変更すると期待できる効果
DNSを変更することで、次のような変化が起きる可能性があります。ただし、効果の有無や大きさは、現在使っているDNS、地域、インターネット回線、ゲームの仕組みによって異なります。
- ゲームの起動時やログイン時の接続先検索が速くなる
- サーバー一覧の表示やマッチング開始までの待ち時間が短くなることがある
- DNSの応答が不安定な場合に、接続エラーが改善することがある
- ゲームのアップデートや追加データのダウンロード先を、より適切に案内されることがある
DNSの応答が遅い、または障害が起きている場合には、別のDNSへ変更することで改善する可能性があります。ただし、これはDNSの名前解決に問題がある場合に限られます。
ゲーム中のPingやラグは、DNS変更だけでは改善しにくい
ゲーム中のPing値は、プレイヤーの端末からゲームサーバーまでデータが往復する時間です。DNSが行うのは接続先の名前をIPアドレスに変換する処理なので、接続先が決まった後の通信経路や混雑を直接改善するものではありません。
| 症状 | DNS変更で改善する可能性 | 主に確認するもの |
|---|---|---|
| ゲームのログインに時間がかかる | 条件によってはある | DNSの応答、ゲーム側の障害、認証サーバー |
| サーバー一覧の表示が遅い | 条件によってはある | DNS、ゲームサーバー、回線の混雑 |
| プレイ中のPingが高い | 通常は限定的 | ゲームサーバーとの距離、通信経路、回線の混雑 |
| キャラクターが瞬間移動する | 通常は改善しにくい | パケットロス、Wi-Fi環境、回線の混雑 |
| ダウンロードが遅い | 接続先の選択に影響する場合がある | 配信サーバー、回線速度、混雑、端末の性能 |
特に、プレイ中のラグやパケットロスが問題なら、DNSよりもWi-Fiから有線接続への変更、ルーターの設置場所、回線の混雑、ゲームサーバーとの距離などを確認する方が原因に近い場合があります。
DNS変更で通信速度そのものが速くなるわけではない
DNSを変更しても、契約している回線の最大速度が上がったり、通信容量が増えたりするわけではありません。また、ルーターからゲームサーバーまでの通信経路が短くなるとも限りません。
DNSの変更で改善する可能性があるのは、主に「接続先を調べるまでの時間」です。ゲーム中の通信速度やPing値が変わったように見える場合でも、ゲーム側のサーバー選択や通信経路が変わった結果である可能性があり、すべてのゲームで同じ効果が出るとは限りません。
DNSを変更するか判断する方法
DNS変更を試す価値があるのは、ゲームのログインやサーバー検索だけが遅い場合、DNSエラーが表示される場合、特定の時間帯や接続先で名前解決に失敗する場合です。次の手順で、変更前後を同じ条件で比べます。
- ゲームの起動、ログイン、サーバー一覧の表示にかかる時間や、表示されるエラーを確認する。
- 現在のDNS設定に戻せるよう、変更前の設定を控える。
- 別のDNSを設定し、ルーターや端末の指示に従って接続を再開する。
- 同じゲーム、同じ端末、できるだけ同じ時間帯で、起動やログインの状態を複数回確認する。
- 改善しなければ、元のDNS設定に戻し、別の原因を調べる。
1回だけ速くなった、または遅くなったという結果では判断しにくいため、複数回試すことが大切です。ゲームのアップデート直後やサーバー障害中は、DNSを変更しても正しく比較できません。
DNS変更後に確認したい注意点
DNSを変更すると、ゲームだけでなく端末や家庭内ネットワーク全体の名前解決に影響する場合があります。設定を誤ると、ゲーム以外のウェブサイトやアプリも接続しにくくなることがあります。
- 変更前のDNS設定を記録してから作業する
- 設定後にゲーム以外のウェブサイトも開けるか確認する
- 改善しない場合は、変更前の設定に戻す
- 無料のDNSであっても、運営者や利用条件、プライバシーに関する説明を確認する
- ゲーム機では、手動設定の項目名や入力方法が機種によって異なるため、公式の設定方法を確認する
DNSを変更したことで一時的に接続が改善しても、DNSサービス側の障害や経路の違いによって、後から結果が変わることがあります。特定のDNSが常に最速とは限りません。
ゲームの回線でDNSを変更する効果の結論
DNS変更の効果は、ゲームの接続先を調べる処理が速くなる、またはDNSが原因の接続エラーが改善する可能性があることです。一方、プレイ中のPing、ラグ、パケットロス、回線の最大速度を直接改善する方法ではありません。
まずは、問題が「ログインやサーバー検索の遅さ」なのか「プレイ中のラグ」なのかを分けて考えてください。前者ならDNS変更を比較テストし、後者なら有線接続やWi-Fi、回線の混雑、ゲームサーバーとの距離を優先して確認するのが適切です。







