ゲーム中に家族が動画を見るとラグが起きる?

ゲーム中に家族が動画を見るとラグが起きる?

ゲーム中に家族が動画を見ると、ラグが起きることはあります。特に、同じインターネット回線を使って動画を高画質で再生している場合や、Wi-Fiに複数の機器が接続されている場合は、通信の遅延が大きくなりやすいです。

ただし、ラグの原因が必ず動画とは限りません。ゲーム機やパソコンの処理性能が原因の「カクつき」と、回線が混雑して起きる「通信ラグ」は、分けて確認する必要があります。

家族の動画視聴でラグが起きる主な理由

動画視聴によってゲームの通信に使える余裕が減り、通信データの送受信が遅れることが主な理由です。

回線の通信量が増える

動画は、画面を表示するために継続してデータを受信します。高画質や高解像度の動画ほど通信量が大きくなり、家族の動画視聴とオンラインゲームの通信が重なると、回線が混雑しやすくなります。

オンラインゲーム自体が使うデータ量は、動画ほど大きくない場合があります。しかし、ゲームでは操作情報を短い遅れで送受信する必要があるため、回線が混雑するとデータ量以上に影響を受けることがあります。

通信の順番待ちで遅延が増える

ルーターや回線にデータが集中すると、送受信するデータの順番待ちが発生します。この状態では、通信速度の数値が高くても、ゲームの操作がサーバーへ届くまでの時間が長くなることがあります。

このように、通信が混雑したときに遅延が大きくなる現象は、一般に「バッファブロート」と呼ばれます。動画を一時停止するとラグが軽くなるなら、回線の混雑が原因である可能性が高いと考えられます。

Wi-Fiの電波を家族と共有している

家族の端末とゲーム機が同じWi-Fiに接続されている場合、無線通信の利用時間や電波の混雑も影響します。ルーターから離れた部屋、壁が多い場所、電子レンジなどの電波干渉がある場所では、通信が不安定になりやすいです。

この場合は、動画の通信量だけでなく、Wi-Fiの電波状態やルーターの処理状況も原因になります。

動画が原因のラグか見分ける方法

動画を止めたときだけラグが改善するか、ゲーム内の表示や通信速度を確認すると判断しやすくなります。

  1. 家族の動画を一時停止して、ラグが改善するか確認する。改善する場合は、動画視聴による回線の混雑が関係している可能性があります。
  2. ゲーム内の遅延表示や回線表示を確認する。 ping、レイテンシ、遅延などの数値が大きくなっているなら、通信の問題が疑われます。
  3. ゲーム画面そのものが止まるか確認する。画面が一瞬止まる、映像が乱れる、フレームレートが落ちる場合は、端末の処理性能やゲーム設定が原因の可能性もあります。
  4. 有線接続で同じ症状が出るか確認する。有線でも動画視聴中だけ遅延するなら、Wi-Fiよりも回線の混雑やルーターの設定が関係している可能性があります。
症状 考えられる原因
動画を止めるとラグが軽くなる 回線の混雑、通信の順番待ち
ゲーム内のpingや遅延値が上がる 通信回線やWi-Fiの問題
画面だけがカクつき、pingは安定している ゲーム機・パソコンの処理性能や設定
動画を見ていなくても接続が切れる 回線、ルーター、ゲームサーバーなどの問題

ゲーム中のラグを減らす対策

まずは、ゲーム機やパソコンを有線接続し、動画側の画質や通信量を下げる対策から試すと効果を確認しやすくなります。

ゲーム機やパソコンを有線LANにつなぐ

可能であれば、ゲーム機やパソコンをLANケーブルでルーターに接続します。有線接続は、壁や距離によるWi-Fiの電波低下や、周囲の無線通信の影響を受けにくい方法です。

ただし、有線接続にしても家全体の回線が混雑している場合は、ラグが完全になくなるとは限りません。

動画の画質を下げる

家族が動画を見る必要がある場合は、4Kなどの高画質から標準画質へ下げると、使用する通信量を減らせる可能性があります。動画サービスに画質の自動調整機能がある場合は、通信状況に合わせて画質を調整する設定も選択肢です。

画質を下げても改善しない場合は、動画以外のダウンロード、クラウド同期、スマートフォンのバックアップなどが通信を使っていないか確認します。

ルーターの近くでWi-Fiを使う

ゲーム機をWi-Fiで接続する場合は、ルーターとの距離を短くし、壁や床をできるだけ挟まないようにします。ルーターを床や棚の奥に置いている場合は、周囲をふさがない場所へ移すと電波状態が改善することがあります。

2.4GHz帯と5GHz帯の両方に対応している場合、ルーターとの距離が近く、電波干渉が少ない環境では5GHz帯が向くことがあります。一方、壁や距離の影響が大きい場合は、接続先を変えて安定するか確認してください。

ルーターの通信制御機能を使う

ルーターにQoSや帯域制御などの機能がある場合、ゲーム機やパソコンの通信を優先できることがあります。機能名や設定方法は機種によって異なるため、ルーターの説明書で、特定の端末を優先する設定があるか確認します。

この設定をしても、契約回線の容量やルーターの性能を超えて通信できるわけではありません。設定後は、家族が動画を再生している状態でゲームの遅延が改善したか確認してください。

回線速度が速くてもラグが起きることはある

ラグは、通信速度だけで決まりません。ゲームでは、pingやレイテンシと呼ばれる通信の応答時間、通信の安定性、パケットロスなども重要です。

たとえば、速度測定で大きな通信速度が表示されても、動画視聴中に応答時間が急に長くなるなら、ゲームではラグとして表れることがあります。そのため、速度の数値だけで「回線に問題はない」とは判断できません。

動画を止めてもラグが直らない場合

動画を止めても症状が続く場合は、動画以外の原因を確認します。

  • ゲーム機やパソコンがWi-Fiの弱い場所にある
  • ゲーム機やパソコンでダウンロードやアップデートが動いている
  • スマートフォンやテレビなど、多数の機器が通信している
  • ルーターが長時間稼働していて、一時的に不安定になっている
  • 契約回線やプロバイダー側で混雑が起きている
  • ゲームのサーバー側で障害や混雑が起きている
  • 端末の処理性能やゲーム設定に問題がある

ルーターを再起動すると一時的に改善することがありますが、繰り返しラグが起きるなら、ゲーム機の接続方式、Wi-Fiの電波状態、通信中の端末を順番に確認する必要があります。

ゲーム中に家族が動画を見るときの判断

動画視聴中だけpingが上がる、または動画を止めるとラグが改善するなら、家族の動画が回線混雑の一因になっている可能性があります。この場合は、ゲーム機の有線接続、動画の画質調整、ルーターの通信制御を順番に試してください。

一方、動画を止めてもラグが変わらない場合は、Wi-Fiの電波、端末の処理性能、ゲームサーバー、回線自体など別の原因を確認します。最初に動画を一時停止して症状が変わるかを比べると、原因を切り分けやすくなります。