ゲームでWi-Fi 6Eを使うときは、6GHz帯の電波が届きやすい環境を作ることが重要です。Wi-Fi 6Eは混雑の少ない6GHz帯を使える一方、5GHz帯より壁や床などの障害物に弱く、距離があると通信が不安定になりやすい傾向があります。
ルーターとゲーム機を近づける、間に壁を挟まない、電波が弱い場所では5GHz帯や有線LANに切り替える、といった対策が基本です。
ゲームでWi-Fi 6Eの電波が弱いときに行う対策
1. ルーターをゲーム機の近くに置く
最初に、ルーターの設置場所を見直してください。床や棚の中ではなく、ゲーム機と同じ部屋の見通しのよい場所に置くと、6GHz帯の電波が届きやすくなります。
- 床に直置きしない
- 金属製の棚やテレビ台の中に入れない
- 電子レンジやBluetooth機器のすぐ近くを避ける
- ルーターの周囲を物で囲まない
- ゲーム機との間に壁や床をできるだけ挟まない
アンテナが外側にあるルーターでは、アンテナをすべて同じ向きにせず、縦向きと横向きを組み合わせると、機器の位置によって電波を受けやすくなる場合があります。
2. 6GHz帯にこだわらず、5GHz帯と比較する
ゲームでは、6GHz帯につながっていること自体よりも、遅延や通信の安定性が重要です。ルーターから離れた部屋や壁越しで使う場合は、6GHz帯より5GHz帯のほうが安定することがあります。
| 接続先 | 向いている環境 | 注意点 |
|---|---|---|
| 6GHz帯 | ルーターとゲーム機が近い、壁が少ない | 距離や障害物の影響を受けやすい |
| 5GHz帯 | 別の部屋で使う、多少の壁がある | 周囲の無線LANとの混雑を受けることがある |
| 2.4GHz帯 | 遠距離や多くの障害物がある | 速度や遅延の面でゲームには不利になりやすい |
同じ場所で6GHz帯と5GHz帯を試し、ゲーム中のPing値、パケットロス、切断の有無を比べてください。速度測定の数値が高い接続が、必ずしもゲームで安定するとは限りません。
3. 6GHz帯のチャンネル幅を広げすぎない
Wi-Fi 6Eでは、チャンネル幅を広くすると理論上の通信速度は上がりますが、電波状況が悪い場所では通信が不安定になることがあります。
ゲーム中に一時的な切断やPing値の大きな変動がある場合は、ルーターの設定で160MHzなどの広いチャンネル幅から、80MHzや40MHzへ変更すると改善する可能性があります。設定名や選べるチャンネル幅はルーターによって異なります。
変更後は、ゲームを実際にプレイして遅延や切断が改善したか確認してください。最大速度だけで判断せず、通信の安定性を優先します。
4. ルーターの自動バンド切り替えを確認する
ルーターに「バンドステアリング」などの機能があると、端末が6GHz帯、5GHz帯、2.4GHz帯の間を自動的に切り替えることがあります。切り替えの際に一時的な通信の乱れが起きる場合は、ゲーム機を接続する帯域を固定できるか確認してください。
6GHz帯と5GHz帯でWi-Fi名を分けられるルーターなら、ゲーム機用の接続先を分けて、安定する帯域に手動で接続する方法があります。ゲーム中だけ接続が途切れる場合は、帯域の自動切り替えが関係していないかを確認します。
距離がある場合は中継機より有線バックホールを優先する
ルーターとゲーム機の間に壁が多い場合は、無線中継だけで6GHz帯を遠くまで届けようとするより、LANケーブルを使った有線接続のほうが安定しやすいです。
メッシュWi-Fiを使う場合も、親機と子機の間を無線でつなぐ構成では、ゲーム機への通信だけでなく、親機と子機の通信にも無線帯域を使います。可能であれば、親機とメッシュ子機の間をLANケーブルで接続する「有線バックホール」を利用してください。
- 最も安定しやすい:ゲーム機をLANケーブルでルーターに接続
- 次に検討しやすい:メッシュ子機までLANケーブルを配線し、ゲーム機を接続
- 条件付き:無線中継機や無線メッシュでゲーム機を接続
中継機を置く場合は、電波が弱いゲーム機の近くではなく、ルーターから十分に電波を受けられる場所に設置します。電波の届かない場所に中継機を置いても、元の通信品質は改善しません。
ゲーム向けに確認する通信状態
電波対策の効果は、通信速度だけでなく、Ping値の変動とパケットロスで確認します。Ping値は通信相手との往復にかかる時間、パケットロスは送受信したデータが届かない割合です。
- 同じゲーム、同じ時間帯で、6GHz帯に接続してプレイする。
- ゲーム内のPing表示や通信状態を記録する。
- 5GHz帯や有線LANでも同じ条件で試す。
- 平均値だけでなく、Ping値が急に跳ね上がるか、切断が起きるかを比べる。
- 最も安定した接続方法を、普段使う帯域として選ぶ。
6GHz帯で速度が高くても、プレイ中にPing値が大きく変動するなら、ゲーム用途では5GHz帯や有線LANのほうが適しています。
Wi-Fi 6Eでゲームをする前に確認すること
Wi-Fi 6Eを使うには、ルーターだけでなくゲーム機やパソコンなどの接続機器も6GHz帯に対応している必要があります。対応していない機器は、Wi-Fi 6E対応ルーターでも6GHz帯には接続できません。
また、ルーターとゲーム機のファームウェア、無線LANドライバーが古い場合は、更新によって接続性が改善することがあります。ただし、更新前に現在の設定を確認し、更新後に接続先やセキュリティ設定が変わっていないか確認してください。
ゲームでのWi-Fi 6Eの電波対策の結論
Wi-Fi 6Eの電波対策は、まずルーターをゲーム機に近づけ、障害物を減らすことから始めます。近距離なら6GHz帯、壁や距離があるなら5GHz帯、安定性を最優先するなら有線LANを試してください。
改善しない場合は、チャンネル幅を狭くする、帯域の自動切り替えを見直す、有線バックホールのメッシュを使う順に確認すると、原因を切り分けやすくなります。







