Xboxのオンライン対戦でNATタイプを改善するには、まずルーターのUPnPを有効にし、Xboxとルーターを再起動してください。改善しない場合は、二重NATの解消、Xbox向けポート開放、回線事業者側の制限確認を順番に行います。
NATタイプが「オープン」なら接続条件は比較的良好です。「モデレート」や「ストリクト」でもオンライン対戦自体はできる場合がありますが、他のプレイヤーとの接続やボイスチャットで問題が起きることがあります。
XboxのNATタイプを確認する方法
現在の状態は、Xbox本体のネットワーク設定から確認できます。
- Xboxの「設定」を開きます。
- 「全般」から「ネットワークの設定」を選びます。
- 「NATタイプのテスト」またはネットワーク接続の診断を実行します。
- 表示されたNATタイプと、エラーや警告の内容を確認します。
設定画面の項目名は、Xbox本体のモデルやシステムの状態によって多少異なる場合があります。確認後に「もう一度テスト」を実行し、NATタイプが変わったかを確認してください。
XboxのNATタイプを改善する手順
1. Xboxとルーターを再起動する
一時的な通信状態の問題でNATタイプが悪化している場合は、Xboxとルーターの再起動で改善することがあります。
- Xboxの電源を切ります。
- ルーターと、別に設置されているモデムやホームゲートウェイの電源を切ります。
- 数分待ってから、モデムやホームゲートウェイの電源を入れます。
- 通信状態が戻ってからルーターを起動します。
- Xboxを起動し、NATタイプを再テストします。
再起動だけで改善しない場合は、次のUPnP設定を確認します。
2. ルーターのUPnPを有効にする
UPnPは、ゲーム機やアプリが必要な通信ポートをルーターに自動設定する機能です。ルーターが対応している場合、手動でポート番号を登録するより先に試す方法として適しています。
- ルーターの管理画面にログインします。
- 「UPnP」「ユニバーサルプラグアンドプレイ」などの設定を開きます。
- UPnPを有効にして設定を保存します。
- ルーターとXboxを再起動します。
- XboxでNATタイプを再テストします。
ルーターによって設定場所や名称は異なります。UPnPを有効にしても改善しない場合は、二重NATになっていないか確認してください。
3. 二重NATを解消する
二重NATとは、ルーターが2台以上、同時にルーターとして動作している状態です。たとえば、ホームゲートウェイに別のWi-Fiルーターを接続し、両方のNAT機能が有効になっていると発生します。
二重NATの場合、Xboxから見ると通信経路が複雑になり、NATタイプが「モデレート」や「ストリクト」になることがあります。
二重NATの主な解消方法
- 片方の機器をブリッジモード、アクセスポイントモードに変更する
- ホームゲートウェイ側のルーター機能を停止する
- Xboxを、実際にインターネットへ接続しているルーターに接続する
どの機器をルーターとして残すかは、契約回線や機器の構成によって異なります。変更後は、Xboxのネットワーク設定で「NATタイプのテスト」を実行してください。
4. XboxのIPアドレスを固定してポート開放する
UPnPが使えない、または有効にしても改善しない場合は、ルーターでXbox向けのポート開放を設定します。先にXboxへ同じIPアドレスを割り当てられるよう、ルーターのDHCP予約機能などを使うと設定が外れにくくなります。
一般的にXboxネットワークで使用されるポートは、次のとおりです。
| 通信方式 | ポート番号 |
|---|---|
| TCP | 53、80、3074 |
| UDP | 53、88、500、3074、3544、4500 |
ポート番号や必要な設定は、Xboxの機能、ルーター、回線環境によって異なる場合があります。ルーターのポート開放画面では、対象をXboxに割り当てたIPアドレスにし、TCPとUDPを取り違えないように登録します。
設定後はルーターとXboxを再起動し、NATタイプを再テストします。複数のXboxを同じネットワークで使う場合、同じポートを同じ方法で複数台へ転送できないことがあります。その場合は、UPnPやXbox側の代替ポート設定など、機器に表示される選択肢を確認してください。
「Teredoが認証できない」と表示される場合
Xboxで「Teredoが認証できない」「Teredo IPアドレスを取得できない」といった表示が出る場合は、NATだけでなく、IPv6関連の通信やルーター設定が原因になっている可能性があります。
まず、次の項目を確認します。
- ルーターのファームウェアが更新されているか
- UPnPが有効になっているか
- 二重NATになっていないか
- VPNや特殊なDNS設定を使っていないか
- ルーターやホームゲートウェイでXbox関連の通信が制限されていないか
特定の設定を無効にすれば必ず直るとは限りません。IPv6やファイアウォールの設定を変更する場合は、現在の設定を控えてから変更し、改善しなければ元に戻してください。
ポート開放やUPnPでも改善しない場合
自宅のルーターを設定してもNATタイプが改善しない場合、インターネット回線側で共有アドレスが使われている可能性があります。代表例が、複数の利用者で1つのグローバルIPアドレスを共有するCGNATです。
CGNATの内側では、自宅のルーターでポート開放を設定しても、回線事業者側の装置を越えて外部から接続できないことがあります。この場合は、次の方法が候補になります。
- 回線事業者へ、CGNATや外部からのポート開放に対応しているか確認する
- グローバルIPv4アドレスを利用できるオプションがあるか確認する
- IPv6接続方式や、Xboxでの利用可否を回線事業者へ確認する
- 別の回線やテザリングでNATタイプが変わるか比較する
テザリングや別回線で改善するなら、Xbox本体よりも自宅のルーターや固定回線側に原因があると考えやすくなります。ただし、モバイル回線でも共有アドレスが使われることがあるため、別回線で必ずオープンになるとは限りません。
NATタイプを改善するときの注意点
NATタイプがオープンになっても、通信速度や遅延が必ず改善するわけではありません。 NATタイプは主に、他の機器やプレイヤーとの接続のしやすさを示すもので、回線の混雑やWi-Fiの電波状態とは別の問題です。
また、DMZにXboxを登録すると改善する場合がありますが、必要な通信まで広く公開する設定です。ポート開放やUPnPで解決できる場合は、DMZを先に使うのではなく、より限定的な方法を優先してください。
Wi-Fiを使っている場合は、ルーターに近い場所で接続する、可能ならLANケーブルを使う、他の大容量通信を一時停止する、といった対策もオンライン対戦の安定に役立ちます。ただし、これらはNATタイプそのものを変更する設定ではありません。
XboxのNATタイプ改善で最初に行うこと
まずXboxとルーターを再起動し、ルーターのUPnPを有効にしてからNATタイプを再テストしてください。それでも「モデレート」や「ストリクト」のままなら、二重NATの有無を確認し、必要に応じてXboxのIPアドレス固定とポート開放を行います。
それでも改善しない場合は、CGNATなど回線事業者側の制限が考えられるため、契約している回線の接続方式とグローバルIPアドレスの利用条件を確認するのが次の手順です。







